木曽郡木曽町三岳を流れる西野川右岸の崖に、「白川の氷柱群」が本格的に姿を現している。白い牙のように迫力があるつららと雪化粧した崖が幻想的な雰囲気を醸し出し、12日は県内外から訪れた写真愛好家がカメラを向けていた。
崖から染み出た御嶽山の伏流水が凍り、壁のように連なってできる氷柱群は幅約300メートル、高さは最大で高さ約50メートル。昨年12月初めに凍り始めたが、まだ崖の地肌が見える場所もある。近くで温泉旅館を営む小坂広寿さん(79)は「これからが本番。氷柱は太さも長さももっと増していく」。20日すぎから見頃になるという。
東京都町田市から夫婦で訪れた自営業、椎名覚さん(40)は「この季節に来るのは初めてで、すごい迫力。ピークのころにもう一度来てみたい」と話していた。木曽町観光協会は13日から、午後5時半〜9時半にライトアップする。