白山市の手取川ダムで12日、凍った湖面のあちらこちらに雪が降り積もり、抽象画のような景色を描いた。昼過ぎから青空が広がると、陽光を浴びた山々が華やいだように輝いた。
旧白峰村の有志でつくる「白山しらみね自然学校」と金沢河川国道事務所手取川ダム管理支所によると、ダムは北風によって水が上流に戻されると南側の湖面が凍り始める。雪で白く染まる光景は、毎年1月中旬ごろから見られるという。
自然学校理事の山口隆さん(62)は「ダム沿いの道路脇には除雪後の高い雪の壁があるため気が付く人は多くないが、寒の内の美しい光景だ」と話した。