浄土真宗の宗祖、親鸞(しんらん)聖人の遺徳をしのぶ御正忌(ごしょうき)報恩講(御満座法要)が14日、高岡市伏木古国府の国重要文化財・勝興寺で始まった。同寺伝統の大ろうそく「デカローソク」に火がともされ、参拝者約50人が静かに手を合わせた。15日まで。
勝興寺は、浄土真宗本願寺派の寺院で、1471年に南砺市福光地域で開かれた土山御坊が始まりとされる。本願寺派が親鸞の命日とする1月16日に合わせて、毎年法要を行い、今年は15日まで開く。
本堂には燭台(しょくだい)を含めて高さ約3メートルのデカローソク2本を設置。ろうそくの炎が揺れる厳かな雰囲気の中、土山照慎住職ら僧侶が読経した。覚円寺(射水市)の青木哲静住職と、法順寺(氷見市)の圓山望住職がそれぞれ法話を行い、親鸞にまつわるエピソードなどを記した「御伝鈔(ごでんしょう)」も読み上げられた。
14、15の両日は参拝者用の食事「お斎(とき)」が用意されている。デカローソクは15日正午まで点灯される。