寄贈した美術品を高橋高岡市長(左)に紹介する伊勢さん

寄贈した美術品を高橋高岡市長(左)に紹介する伊勢さん

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高岡市に木村立嶽の大和絵など寄贈 イセ食品会長

北日本新聞(2018年1月16日)

 美術品の著名な収集家として知られる高岡市福岡町の伊勢彦信さん(88)が自身の米寿を節目に、古里の芸術文化の振興に役立ててもらおうと15日、所有する美術品から、富山ゆかりや高岡にふさわしい3点を高岡市に寄贈した。

 伊勢さんは同市にグループ拠点を置くイセ食品(本部・東京都千代田区)の会長で、美術品の収集、調査研究、展示などに取り組むイセ文化財団(同)の代表理事を務める。伊勢さんのコレクションは日本画や洋画、現代美術など、幅広い美術品を網羅している。

 寄贈したのは、富山生まれで幕末から明治期に活躍した日本画家、木村立嶽(りゅうがく)のふすま絵「大和絵」、雅楽のさまざまな舞が描かれた「舞楽図巻物」、ルパート・スミス(米国)がアンディ・ウォーホルと共同制作した「ジャパン・シリーズ」のうち、カメラを題材にしたシルクスクリーン「NIKON-AF/N8008」の3点。

 同日、伊勢さんが市役所を訪れて作品を寄贈し、高橋正樹市長と懇談した。高橋市長は市長感謝状を伊勢さんに贈った。伊勢さんは「福岡町は雅楽が盛んで、ミュゼふくおかカメラ館がある。木村は富山出身と、地元で役立ちそうな作品を選んだ」と話した。

 市は「NIKON-」をカメラ館に展示するなど、寄贈作品を市民に公開し、活用していく。

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