白銀の森を見下ろす形で堪能できるジップライン=2017年1月、池田町志津原

白銀の森を見下ろす形で堪能できるジップライン=2017年1月、池田町志津原

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白銀の森を冒険しよう 「ツリーピクニック」が冬季営業

福井新聞(2018年1月16日)

 福井県池田町の自然を生かした体験施設「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ(TPA)」は20日から、土日祝限定での冬季営業を始める。眼下に銀世界が広がるメガジップラインと、森の散策プログラムを通じ、雪の季節ならではの魅力を発信する。

 TPAは豊富な森林の活用を図り、2016年春に開業。敬遠されがちな雪を"資源"として過疎の町に人を呼び込もうと、昨年1~3月にも冬季プログラムを実施した。昨年11月末から営業を休止し、冬季営業の準備を進めてきた。

 プログラムは山の尾根間を滑空するジップラインと、特別な装備で森を散策する「スノーピクニック」の2種類。昨シーズンよりも種類を厳選、利用者の多い土日祝限定で営業することにした。

 ジップラインは地上高が最高60メートルと日本一で、足元に広がる冬の森を往路と復路計1キロを堪能できる。晴れた日は木々に積もった雪がより鮮明に映え、他の季節を利用した客からも「冬が一番きれい」と好評という。利用料金は昨シーズンより千円安くした。

 スノーピクニックは「ネイチャーコース」と「アドベンチャーコース」を設ける。いずれも雪の上を歩ける「スノーシュー」を着用し、キツネやニホンジカの足跡を探したり、野鳥の鳴き声を聞いたりして生き物の暮らしに触れる。

 広報担当の田中優次さん(22)=同町出身=は「この季節のジップラインは全国的に珍しく、野生生物の足跡や植物の新芽には、地元の自分でも感動する。厄介者というイメージがある雪だが、TPAを訪れ好きになってもらえれば」と話している。3月4日まで。10人以上は平日も利用可。

 ジップラインは4500円、ピクニックは小学生以下3千円、中学生以上4千円。冬季営業中の問い合わせ、予約はTPA=電話080(2961)9051。

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