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太郎山登山競走に「スカイレース」新設 上田で5月に第4回

信濃毎日新聞(2018年1月18日)

 里山として親しまれている上田市の太郎山(1164メートル)を駆け上がる今年5月の第4回太郎山登山競走が、太郎山頂をゴールとする2コースに加え、西に連なる虚空蔵(こくぞう)山(1077メートル)方面へ展開する2コースを新設し、参加選手千人規模の大会に拡充する。虚空蔵山方面は大会関係者や住民が里山の再生を願って手入れしてきたエリア。軽装で山岳を駆ける「スカイランニング」の舞台として活用し、里山の価値や魅力を発信する。

 大会は市民有志らでつくる実行委員会が主催。スカイランニングの国内第一人者で、同市に事務局を置く一般社団法人日本スカイランニング協会代表理事の松本大さん(34)=上田市=や仲間らが2015年に始めた。

 上田駅から1・7キロ離れた山麓の大星神社を出発し、太郎山に直登する「真田幸村」と、アップダウンがある「猿飛佐助」の二つのバーティカル(直登)コースで実施。市内外から小学生以上の計約600人が参加し、タイムを競う大会に育った。

 新設する「スカイレース」は、大星神社をスタートして太郎山頂を踏んだ後、稜線(りょうせん)を西の虚空蔵山方面へ進み、急な岩場や山腹にある中世の山城跡などを回り、再度太郎山頂を経由し同神社に戻る。山麓の地名から取った「秋和」「塩尻」の2コースを設け、約400人の出場を見込む。

 松本さんは「長い下りの爽快感や稜線からの眺望が楽しめる半面、完走には十分なトレーニングが必要で、挑戦的なコース」と話す。今回は初日の5月3日にバーティカル、4日にスカイレースと初めて2日間開催。スカイレースの受け付けは3日とし、参加者の宿泊や飲食などで地域経済に貢献したいとする。

 虚空蔵山方面の登山道は、松本さんのスカイランニング仲間らが3年ほど前から地元住民らでつくる「太郎山山系を楽しくつくる会」と共同で手入れしてきた。同会の内田守之代表(80)=同=は「太郎山がスポーツで利用され、山城や自然など資源の豊かさが再評価されるきっかけになればいい」。松本さんも「里山の良さを体感できるスカイランニングの舞台として可能性が大きい」とアピールする。

 参加受け付けは1月22日から4月2日まで。参加資格など問い合わせは実行委事務局の電子メール(contact@skyrunning.jp)、申し込みはインターネットの「ランネット」「スポーツエントリー」か、平日にNPO法人うえだミックスポーツクラブ(電話0268・71・5392)へ。

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