入善町特産・入善ジャンボ西瓜(すいか)の栽培開始120周年と地理的表示(GI)保護制度登録の記念式典が26日、同町のうるおい館で開かれた。農家ら関係者約40人が節目を祝い、地元特産物のさらなる振興に気持ちを一つにした。
JAみな穂によると、町内で栽培が始まったのは1897(明治30)年ごろとされ、昨年が120周年に当たった。その節目と同時に、地域の農林水産物や食品をブランドとして守る同制度に県内で初めて登録されたことを受け、式典と祝賀会を企画した。
この日は町ジャンボ西瓜生産組合の嶋先良昭組合長と同JAの細田勝二組合長が「120年という長い歴史の中、今があるのは先輩方のおかげだ。この伝統を引き継いでいきたい」とあいさつ。笹島春人町長と草野浩一県農林水産部参事が祝辞を述べた。
長年にわたり生産活動に尽力したとして、道又光雄さん(87)=上野=と竹田行雄さん(86)=笹原=の2人に町からの感謝状が贈られた。共に70年以上の経験を持つといい、周囲への感謝を述べた。
鹿熊正一県議の発声で乾杯し、出席者はこれまでの苦労を振り返りつつ歓談した。