高岡、射水両市を結ぶ路面電車・万葉線は、米島口-越ノ潟間の軌道に雪が積もらないように、現在運行する最も古い車両「7000系」を終電から始発までの間、乗客を乗せずに走らせている。軌道専用の除雪車が故障した緊急対策で、"レトロ車両"が昼夜に奮闘している。
万葉線では11日夜の除雪作業中に1台しかない除雪車が故障。12日以降は人海戦術で除雪を続け、射水市内の区間の作業が終わった16日夕方に全線で運行を再開した。
除雪車は現在も修理のめどが立っていないことから、鉄道区間の米島口-越ノ潟間で未明の同系の運行を決めた。製造から約50年と古いが頑丈で雪に強いといい、24~26日未明に走らせた。
今後も降雪状況に合わせて1~4両を約30分間隔で運行し、"市民の足"を確保する。万葉線株式会社の岡田尚久運輸部長(53)は「継続して運行できるように努めていきたい」と話している。