小浜市内で3年間撮りためた写真を展示している原さん=小浜市遠敷のふるさと茶屋「清右ヱ門」

小浜市内で3年間撮りためた写真を展示している原さん=小浜市遠敷のふるさと茶屋「清右ヱ門」

福井県 敦賀・若狭

撮りためた「小浜」 地域協力隊・原さん

福井新聞(2018年1月27日)

 小浜市の地域おこし協力隊員として活動している原寿鶴(すず)さん(25)=東京都港区出身=による写真展が31日まで、同市遠敷のふるさと茶屋「清(せ)右ヱ(え)門(もん)」で開かれている。自然豊かな風景や各地区で継承されている祭りなど、3年間に撮りためた作品を展示。「多くの人に支えられた感謝を込めた集大成」という原さんは「見慣れた光景の中にある小浜の良さを、地元の人に知ってもらえればうれしい」と話している。

 原さんは2015年4月に小浜市に移住し、同協力隊員として主に観光振興業務に従事。訪日外国人客に対応するための民宿向け勉強会をはじめ、商店街関係者にはSNS(会員制交流サイト)の活用講座などを企画してきた。

 写真展では趣味で撮りためた約270枚を抜粋し、作品を入れ替えながら約20点ずつを展示。若狭瓦や若狭めのう、若狭塗箸といった伝統工芸・伝統産業をはじめ、お水送り、放生祭、西津まつりのほか、同市太興寺区で昨夏、復活した虫送りも撮影した。宮川地区に咲き誇るコスモス、小浜湾に沈む夕日、中名田地区の桜並木など、市民には日常的な風景をユニークな構図でとらえている。

 訪れた市民は「見慣れた景色なのに新鮮に感じる」「小浜の空がこんなにきれいなんだと気付かされた」などと話しながら鑑賞していた。

 今回の写真展を「多くの人に助けられてきた積み重ねの集大成」と位置付ける原さんは今春、帰京して観光関連の次のステップに進む予定。「自分の力を養い、また小浜に還元できるようにしたい」と話している。

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