秩父宮記念スポーツ博物館学芸員の井上さん(左から2人目)から展示品の説明を聞く吉田さん(左端)ら

秩父宮記念スポーツ博物館学芸員の井上さん(左から2人目)から展示品の説明を聞く吉田さん(左端)ら

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長野市で秩父宮記念スポーツ博物館 長野巡回展開催

信濃毎日新聞(2018年1月28日)

 長野市エムウェーブ内の長野オリンピックミュージアムで27日、長野五輪・パラリンピック20周年記念事業「秩父宮記念スポーツ博物館長野巡回展」が始まった。同博物館所蔵で1928年のアムステルダム五輪三段跳びで織田幹雄さんが獲得した日本人初の金メダルや、長野五輪ゆかりの資料など計123点を展示している。

 展示の開会式では、長野冬季五輪開会式で子どもたちが扮(ふん)した「雪ん子」を演じ、スペシャルアンバサダーに選ばれた主婦の吉田世理奈さん(32)=松本市筑摩=がスピーチ。五輪をきっかけに国際交流に関心を持ち、留学もした体験を踏まえ「五輪は人生を変えるだけの力がある。子どもたちに五輪を知ってほしい」と来場者らに呼び掛けた。

 64年の東京五輪の金、銀、銅メダルは、表彰式でメダルを運ぶ際に使った盆に載せて展示された。展示品を解説した同博物館学芸員の井上裕太さん(29)は、メダルのひもが西陣織で作られていることを紹介。「子どもたちが五輪の歴史を知ると同時に、2020年東京五輪にも興味を持ってほしい」と話した。

 1歳半の息子と訪れた東御市海善寺の会社員田中博文さん(45)は「(展示が)少しでも息子の記憶に残ってほしい。将来五輪選手を目指してくれたら」と話していた。

 展示は日本オリンピック委員会(JOC)などの主催。3月11日まで無休。開館時間は午前10時〜午後5時。入場無料。

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