安曇野市で越冬するコハクチョウの飛来が最盛期を迎えた。観察や保護を続ける地元の団体「アルプス白鳥の会」によると、市内2カ所の越冬地で1日朝に691羽を確認。昨季のピークの698羽に近づいている。
越冬地の一つ、犀川白鳥湖(豊科田沢)では早朝からコハクチョウが「コーコー」と鳴く声が響いた。羽を大きく広げたり、勢いよく飛び立ったりする姿を撮影する人も。塩尻市の男性(64)は「力強く飛ぶ姿に『自分も頑張ろう』とパワーをもらえます」とシャッターを切っていた。
北帰行が始まるのは例年2月半ば。今のところけがなどをしているコハクチョウはいないといい、同会事務局の会田仁(まさし)さん(68)は「元気に帰ってほしい」と願っていた。