県営松本空港で撮影した写真を見せ合う斎藤さん(左)ら「FDAファンクラブ」のメンバーたち

県営松本空港で撮影した写真を見せ合う斎藤さん(左)ら「FDAファンクラブ」のメンバーたち

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色とりどりの機体、撮影で交流 松本空港でFDAファンクラブ

信濃毎日新聞(2018年2月3日)

 県営松本空港(松本市)の周辺で、定期便を同空港で運航するフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)のファンでつくる「FDAファンクラブ」が活動している。緑やオレンジ、水色などカラフルな機体を、滑走路に隣接する松本平広域公園(松本市、塩尻市)に咲く鮮やかな花などを交えて撮影。インターネットのサイトに投稿するなどして作品の鑑賞や交流を楽しんでいる。

 1月下旬、福岡空港(福岡市)から飛んできたピンクの機体が松本空港の滑走路に着陸した。その姿を松本平広域公園から3人の男女が望遠レンズを装着した一眼レフカメラで狙っていた。

 3人は2015年12月に発足したFDAファンクラブのメンバー。中心となって結成を呼び掛けた会長で会社員の斎藤幸範さん(41)=岡谷市=は「機体をこれだけ間近に撮影できる空港は全国でもここぐらい」と言う。

 斎藤さんらは公園に咲くマリーゴールドやコスモスなどを前景に入れてFDA機を撮影し、交流サイトのフェイスブック(FB)に投稿。写真が評判を呼び、現在、クラブのFBグループには約870人が登録している。名古屋市や静岡市にも支部を置き、各地で撮影したFDA機の写真が次々と投稿されている。

 塩尻市出身の斎藤さんは30代まで松本空港近くで暮らした。当時、離着陸していた双発プロペラ機YS11に魅了され、空港に通った。その後、日本航空などがジェット機を定期運航していたが2010年に撤退。路線を引き継いだFDAが色とりどりの機体を飛ばすようになり、すぐにファンになったという。

 FBの投稿写真は公園の花や樹木を入れた作品だけでなく、北アルプスの山々を背景にしたり、逆光で撮影して飛行機の力強さを表現したりしたものもある。撮影中はクラブのメンバーらと「夏場は赤い機体が松本空港に来ることは少ない」「試合がある日に緑が来ると(公園内のアルウィンを本拠地とするサッカーJ2の)松本山雅が勝つ」といった話題で盛り上がることもある。

 この日、撮影を終えた3人は空港ターミナルビルで福岡便から降り立ったFDAの藤田智彦機長(45)と会話を交わした。藤田機長はクラブの活動について「地域密着を目指す会社なので、地元の人に応援してもらえることはありがたい」。斎藤さんは「FBの登録メンバー千人を目指して活動を続けていきたい」と話している。

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