塩尻市の奈良井宿で3日、「奈良井宿アイスキャンドル祭り」が開かれた。1999年に始まり、20回目。木造の建物が並ぶ旧街道沿いに約2千個のキャンドルの灯がともり、多くの観光客らが恒例となった冬の夜の演出を楽しんだ。
地元の奈良井区や市観光協会でつくる実行委員会が主催した。キャンドルは10日ほど前から、地元住民がバケツに水を入れて屋外で凍らせて用意した。
旧街道には数十センチから数メートル間隔でキャンドルが並んだ。カメラを構えた人たちは、人波が途絶えたわずかな間を狙ってシャッターを切っていた。写真愛好家仲間2人と訪れた東筑摩郡麻績村の小山〓(立ヘンに紘のツクリ)囿さん(70)は「カメラの絞りを調整して撮影するのが難しかった。氷の輝きがとてもきれい」と話していた。
旧街道に設けた会場では、20回目を記念したゴスペルのコンサートも開かれ、訪れた人は「アメージング・グレース」などに聞き入っていた。