松本城黒門の屋根に取り付けるしゃちほこ。左から1番目と3番目が新品

松本城黒門の屋根に取り付けるしゃちほこ。左から1番目と3番目が新品

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松本城黒門のしゃちほこ4体勢ぞろい

信濃毎日新聞(2018年2月11日)

 松本城管理事務所(松本市)は、改修中の松本城黒門の屋根に設置するしゃちほこを、10日、報道関係者に公開した。しゃちほこは、昨年黒門から下ろしたしゃちほこを忠実に模して製作。新旧計4体を12日、本丸庭園内で一般公開する。新たなしゃちほこは13日以降、屋根に設置するため、「新旧並べて間近で見られるのは最初で最後になるだろう」と来場を呼び掛けている。

 しゃちほこは高さ約1・1メートル。同事務所は、古いしゃちほこは松本城の「昭和の大修理」の際に乾小天守(いぬいこてんしゅ)から下ろされ、その後、黒門の屋根に移されたと推測している。西側のしゃちほこの尾部に江戸時代後期の作を示す「文化九壬申年九月吉日」と書かれていた。

 この日は、中嶋岳大所長らが、松本城の他のしゃちほこも参考に新たに製作したことなどを説明。「平成二十九年」の銘が入っており、中嶋所長は「次の歴史につながっていく。しゃちほこには火よけの意味があり、城を守り続けてほしい」と話した。

 12日は午前9時〜午後3時に本丸庭園の特設テント内で公開する。古いしゃちほこは保存する方針で、今後の展示方法を検討中。このうち江戸時代後期の銘が入った1体は、17日〜3月4日に市時計博物館の催し「発掘された松本」展で展示する。

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