伊那市高遠町で11日、鉾持(ほこじ)神社の祈年祭に合わせて開く冬恒例の「だるま市」があった。数多くの露店が出て、色鮮やかな大小のだるまを販売。家内安全や商売繁盛などの願いを胸に買い求める人で終日にぎわった。
だるまの価格は交渉次第の店もあり、店頭で「勉強するから寄ってってよ」「もう少しまけて」とやりとりする光景も見られた。職場用に約50センチ大のだるまを二つ購入した同市高遠町の会社員男性(40)は「毎年来ていて、店の人が『また来てくれたね』と言ってくれた」と笑顔だった。
一帯では、地元の商店主らでつくる「実業団」が甘酒や汁粉、豚汁などを提供。有志の団体などが作ったアニメや映画のキャラクターを模した人形飾りの前で、記念撮影する人の姿もあった。