阿智村の信濃比叡広拯(こうじょう)院で11日、無病息災などを願う「火渡り護摩」があり、訪れた人たちは願いを込めながら、護摩木や絵馬を燃やした熱い灰の上をはだしで歩いた。
行者がヒノキの枝に火を付け、護摩木などを火の中に放り込むと、境内に大きな火柱が上がった。約1時間後、火の勢いが収まると、行者たちがまだ白い煙が立ち上る灰の上をはだしで進んだ。地元住民や観光客も行者に続き、「あちち」「大丈夫かな」と話しながら速足で灰の上を渡った。
広拯院では25年前から毎年、火渡り護摩を行っており、この日は見物客も含め県内外から250人ほどが訪れた。