「信州昆虫食コンソーシアム」のツイッター画面。イナゴの甘露煮をトッピングした「バッタソフト」の写真を載せている

「信州昆虫食コンソーシアム」のツイッター画面。イナゴの甘露煮をトッピングした「バッタソフト」の写真を載せている

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「昆虫食」ツイッター開設 伝統文化継承へ、活動第1弾

信濃毎日新聞(2018年2月15日)

 昆虫食文化の発信や愛好家同士のつながりを深めようと、県職員の有志6人が「信州昆虫食コンソーシアム」を立ち上げた。活動の第1弾としてツイッターを開設。昆虫食に関心を持つ人を掘り起こし、虫捕り体験会や試食会の開催などを検討するという。有志は信州に伝わる昆虫食を「伝統文化として継承したい」と願っている。

 イナゴを好む太田寛副知事(61)が昨年末ごろから昆虫食を取り上げるメディアが増えている―と感じ、県職員の愛好家に声を掛けて設立。ツイッターのホーム画面にはイナゴの甘露煮をソフトクリームにトッピングした「バッタソフト」を載せ、昆虫に関連する催しの情報を掲載したり、昆虫を食べられる店の情報を募集したりしている。当面の目標をフォロワー(読者)300人と設定した。

 今後の活動として、昆虫を扱う店と協力して各種イベントの参加者に虫を食べてもらうことや、昆虫食をテーマにした旅行商品の提案などを模索する。太田副知事は佐久地方のゲンゴロウや、天竜川流域の「ざざ虫」など、県内各地で特徴的な昆虫食文化があるとして「これほど多種多様な昆虫を食べる県はない」と強調。研究者らを巻き込み、各地の昆虫食の特徴を紹介する催しも開きたいとしている。

 「海なし県」の県内ではかつて、昆虫は「貴重なタンパク源」とも言われた。地バチ(クロスズメバチ)を追い掛けて巣を探し出す「すがれ追い」愛好家の小木曽大吉さん(75)=伊那市=は「昆虫と関わってきた文化を絶やしてはいけない」と指摘。有志の取り組みに「協力できることはぜひしたい」と話している。

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