クラフトビールのお披露目を控え「多くの人に支援してもらい感謝している」と話す高木千歩さん=十日町市太平

クラフトビールのお披露目を控え「多くの人に支援してもらい感謝している」と話す高木千歩さん=十日町市太平

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十日町初のクラフトビール 16日開幕雪まつりでお披露目

新潟日報(2018年2月15日)

 十日町市で初のクラフトビールが、16日に開幕する十日町雪まつりでお披露目される。十日町色を前面に出し、ソバの香ばしさが楽しめるものなど2種類のビールを提供する予定。醸造した同市の高木千歩さん(44)は「いろいろな人の力を借りて、ようやくここまで来られた。まず手にとって飲んでもらいたい」と感慨深そうに話している。

 東京での会社員時代にクラフトビールの魅力に目覚めた高木さんは、十日町市の地域おこし協力隊を経て、同市内に地産地消をテーマにした各種ビールをそろえた飲食店を開業。「十日町にもクラフトビールがあってほしい」との思いから全国のブルワリーを巡り、昨年1月に株式会社「妻有ビール」を設立した。

 その後、試験的なホップの栽培や醸造工場の確保など、周囲の人々の協力を受けながら準備を進めてきた。新潟日報社140周年記念事業のクラウドファンディング「にいがた いっぽ」では、目標の2倍となる209万円を得た。待望の醸造免許は、申請から約半年後の昨年11月30日付で取得した。

 初仕込みを行ったのは、設備が整った1月中旬。繊細さを要する温度や時間の管理、初めて使用する機器のコントロール、酵母という生き物を扱う難しさ-。手探りの作業が続いたが、クラフトビールにかける思いを込め、約1カ月後の初出荷にこぎつけた。ソバのビールは「香りも良好」と出来に手応えを感じている。

 高木さんは「多くの人に支援してもらい感謝の気持ちでいっぱい」と話す。ことしはホップの栽培も本格化させ、大麦の栽培も検討している。「なるべく地元の材料、つながりの中でやりたい。地域の魅力的な材料を取り入れたい」と意欲を語る。

 妻有ビールは16日から3日間、十日町高校グラウンドに設けられる「コミュニティひろば」にブースを出す。3月3日の「越後妻有雪花火」、同10、11日の「越後まつだい冬の陣」、同18日の松之山温泉スキー場「スキーカーニバル」にも出店する予定。

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