リハーサルに臨む(左から)金澤さん、渡べさん、中村さん=金沢市民芸術村

リハーサルに臨む(左から)金澤さん、渡べさん、中村さん=金沢市民芸術村

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能舞、ピアノ、バレエ 和洋の芸術が共鳴

北國新聞(2018年2月20日)

 3月2日の「東アジア文化都市2018金沢」(北國新聞社特別協力)の開幕式典に出演する宝生流シテ方の渡●荀之助(じゅんのすけ)さんとピアニストの金澤攝(をさむ)さん、バレエダンサーの中村香耶(かぐや)さんは19日、金沢市民芸術村でリハーサルに臨み、3都市の文化交流へ意欲を高めた。
 東アジア文化都市は日中韓から選ばれた3都市が1年を通じて文化芸術プログラムを行う。開幕式典では今年の開催市である金沢を代表し、渡●さんらが「能舞との出逢(であ)い」と題し、和洋の競演を繰り広げる。中国・ハルビン市のハルビン歌劇院民族楽団、韓国・釜山広域市の釜山市立交響楽団も出演する。
 金沢の舞台は、金澤さんの奏でる作曲家レンツォ・マッサラーニの「マントヴァの湖」に合わせ、渡●さん演じる美しい若侍が妖精に焦がれる姿を描く。リハーサルでは渡●さんが能面「十六」をかけて重厚に舞い、中村さんは躍動的な身のこなしで、静と動の対比、和洋の共鳴を表現した。渡●さんは「伝統と未来を結び付け、交流につなげる舞台にしたい」と話した。
 開幕式典は金沢歌劇座で午後5時から行われ、クリエーティブ・ディレクターに菅野薫さんを迎えた舞台パフォーマンスなどが予定されている。入場無料。申し込みは金沢市の開幕式典係=076(220)2020=まで。
(●=邊が一点しんにょう)

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