桃の節句を前に高岡市鴨島町の今川いり菓子店で、ひなあられ作りが最盛期を迎えている。20日も作業場に「ドカーン」と大きな音が鳴り響き、甘く香ばしい匂いが広がっていた。
いり菓子は「ポン菓子」とも呼ばれる。店主の今川幸雄さん(69)が加熱を担当。米や餅を圧力釜で熱し、ふたを開けると、大きな音と共に赤や白、黄色のあられが網にはじけ出た。長男の匡人さん(39)が溶かした砂糖を手際よく絡めて仕上げた。
3月3日まで連日米30キロ、餅15キロを加工。材料の持ち込みにも応じている。今川さんは「サクサク感があり、しけにくいのが特徴。懐かしい味を楽しんでほしい」と話した。