藤糸の織物作りを体験する民泊利用者

藤糸の織物作りを体験する民泊利用者

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遠山郷の手工芸、体験民泊をPR 「ふじ糸伝承の会」

信濃毎日新聞(2018年2月21日)

 飯田市の遠山郷(上村・南信濃)を拠点に市民20人で活動する「遠山ふじ糸伝承の会」が、地元で受け入れを進めている「体験民泊」のチラシを作った。滞在型観光の魅力を「暮らすように旅する」とアピール。地元で収穫した藤づるの手工芸を通じて地域の生活ぶりを体験できる民泊の内容を広く伝えたい考えだ。

 伝承の会は、400年以上前から地域に伝わる藤糸の織物や藤づるの籠編みなどを地域振興に生かそうと2015年度に発足。17年から体験民泊の受け入れを始め、これまでに県内外の6組26人が利用した。18年度以降、さらに受け入れを拡大しようと、県の地域発元気づくり支援金を活用してチラシを千部、ポスター50枚を作った。飯田市観光課や遠山郷観光協会などで配布している。

 伝承の会によると、民泊の受け入れ先は民宿を含め3軒だが、今後は市が南信濃で設置を計画しているゲストハウス(簡易宿泊施設)との連携も模索する。事務局の木下美奈子さん(55)は「手工芸は年間を通じて作業があり、四季折々の魅力を感じてもらえる。藤糸を通じて遠山郷を知ってもらえる時間を提供したい」と話していた。問い合わせは同会(電話080・8478・7884)へ。

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