和紙製の装束を手に、イベントを楽しみにする横谷さん(中央)と奥野さん(左)、宮内さん=谷口公民館

和紙製の装束を手に、イベントを楽しみにする横谷さん(中央)と奥野さん(左)、宮内さん=谷口公民館

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和紙でおひなさま装束いかが 立山町で来月撮影会

北日本新聞(2018年2月22日)

 立山町虫谷に工房を構える和紙職人の横谷(よこや)和子さん(45)=東京都出身=が、同町谷口公民館の依頼を受け、和紙で子どもが着られる大きさのおひなさまの装束を作った。公民館で3月3日に行われるひな祭りのイベントで、身に着けた児童に記念撮影を楽しんでもらう。「笑顔になってほしいという思いを込めた。和紙に興味を持ってもらえるとうれしい」と話している。

 横谷さんは、虫谷の和紙職人、川原隆邦さんを紹介したテレビ番組を見て、原料から一貫して和紙を作っていることなどに感銘を受けて和紙職人を志した。2016年4月に東京都品川区から立山町に移住し、川原さんに師事して和紙作りに取り組んでいる。

 今回手掛けたのは、おひなさまとお内裏さまの装束1着ずつで着丈は約1メートル。おひなさまは黄色の着物とピンクの羽織、お内裏さまは水色の着物で、和紙の風合いを生かした優しい雰囲気に仕上がった。横谷さんはことし1月に自らの工房を虫谷に設け、そこで作った初めての作品となる。和紙の原料となるコウゾなどの栽培には、谷口公民館職員の奥野真理子さん(47)と「立山町農業女子」の宮内七生(ななみ)さん(28)が協力した。

 ひな祭りイベントは、地元の工芸品を身近に感じてもらおうと谷口公民館が企画した。幼児や小学生を対象に参加者を募集しており、当日は装束を着てひな壇で記念写真を撮ってもらう。午後3時からで、参加費は1家族2千円(軽飲食代込み)。問い合わせは谷口公民館、電話076(462)2484。

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