高田瞽女（ごぜ）の歴史や文化を伝える「瞽女ミュージアム高田」（上越市東本町１）は、これまで日本語のみだったリーフレットの英語版と中国語版を作った。瞽女の生きざまや展示作品などを外国人にも分かりやすく紹介している。

　ミュージアムを運営するＮＰＯ法人「高田瞽女の文化を保存・発信する会」が、外国人観光客を高田に呼び込み、瞽女や街並みの魅力に触れてもらおうと企画した。

　リーフレットでは、年間３００日も旅していた瞽女の暮らしぶりや、一行を温かく迎えた人々の模様などを説明。瞽女を描き続けた画家の故斎藤真一の作品や、ミュージアムが入る国登録有形文化財の町家についても紹介している。

　町家の構造を解説するチラシも英語版と中国語版を作った。冬も高窓から採光できる吹き抜けなど豪雪地帯の工夫を伝える。

　リーフレットは各千部作成。ミュージアムで配布するほか、上越市や妙高市の観光関連施設にも設置を依頼する予定にしている。