県無形民俗文化財の田遊び神事「万歳楽土(まんざいろくと)」は25日、輪島市門前町清水の豊(とよ)受(うけ)神社で営まれた。住民約30人が、舞人の動きに合わせて「まんざーい、ろくと」とはやし、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と家内安全を願った。
今年の舞人は、小舘正作さん(70)が務めた。裃(かみしも)姿の小舘さんは、稲束に見立てた祝い棒とマツの枝を大きく左右に振りながら、「大きに太りて葉もちがようて実入りがようて」などと唱えて舞を奉納し、参拝者が合いの手を入れた。
万歳楽土は室町期から伝わるとされ、同神社と同町門前の櫛比(くしひ)神社で行われている。