漁船に水揚げされかごの中で青白く光るホタルイカ=1日午前4時50分ごろ、滑川市沖

漁船に水揚げされかごの中で青白く光るホタルイカ=1日午前4時50分ごろ、滑川市沖

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ホタルイカ漁が解禁 滑川

北日本新聞(2018年3月2日)

■初日振るわず6キロ

 富山湾の春の風物詩、ホタルイカ漁が1日解禁された。滑川市高塚の滑川漁港の水揚げ量は6キロで、初日としては、昨季の8・4キロを下回り、過去10年で最少だった。低気圧や雨が影響したとみられる。地元の漁師は「今後の豊漁に期待したい」と話していた。漁は6月ごろまで続く。

 午前3時半ごろ、雨の中、滑川春網定置漁業組合(池田文也組合長)の親船と子船計6隻が滑川漁港を出発し、沖合1~2キロに仕掛けた定置網に向かった。到着後、漁師が豊漁を願って海にお神酒を奉納した。漁師が力強く網を引くと、網の中のホタルイカが青白い光を放った。

 水揚げされたホタルイカは体長5~6センチ。同漁港の荷さばき場に運ばれ、入札方式で県内の業者に1キロ当たり1万5500円の高値で競り落とされた。

 同漁港では昨季、初日の漁獲量こそ振るわなかったものの、年間では平年並みまで持ち直した。同組合理事で漁師の水橋一仁さん(56)=同市坪川=は「きょうの不漁は自然が相手なので仕方ない。これから大漁を願って一生懸命捕るので、ぜひ多くの人に食べてほしい」と語った。

 滑川沖の定置網は現在4カ所に設置されており、今月中に11カ所まで増やす。

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