諏訪市原田泰治美術館は、1998年7月の開館から20年を迎えるのを記念し、「原田泰治が描く美しい日本の童謡・唱歌展」を始めた。童謡や唱歌をテーマに、原田さんが77年から99年にかけて描いた風景画やデザイン画計約100点と、歌詞を並べて展示している。3日午前10時からオープニングセレモニーがある。
童謡「おもちゃのチャチャチャ」をテーマにした「人形劇フェスティバル」は、切り抜いたシートを使って画面に着色する作業を繰り返す「切り抜き重ね絵」という独自の技法を用い、楽しげに踊る人や鳥を描いた。「諏訪湖の夕暮れ」は、童謡「夕日」がテーマで、夕焼けに赤く染まる諏訪湖を描いた作品だ。
同館学芸員の長尾小百合さん(35)は「メロディーを思い浮かべながら原田さんの絵の世界を楽しんでほしい」と話している。オープニングセレモニーでは、同館近くの童謡・唱歌愛好家ら約40人が合唱を披露する。
同展は7月29日まで(月曜休み)。入館料820円(中高生410円、小学生200円)。20周年記念として、6月にオカリナ奏者宗次郎さんのオカリナコンサート、7月に歌手さだまさしさんのコンサートも予定している。問い合わせは同館(電話0266・54・1881)へ。