県内で越冬しているハクチョウの北帰行が始まった。高気圧に覆われ青空が広がった3日、富山市の常願寺川河口付近から約600羽が飛び立った。同市山本の田尻池では暖かい日差しを受けてハクチョウが"飛行訓練"する姿が見られた。
富山地方気象台によると、最高気温は富山15・6度、高岡(伏木)16・5度など各地で3月下旬から4月中旬並みまで上がり、全10観測地点で今年最高を観測した。
常願寺川河口では、同日午前6時50分ごろ、ハクチョウが次々と飛び立った。観察を続けている富山市のアマチュア写真家の男性は「夕方になっても戻ってこない。北へ帰ったのだろう」と話した。
田尻池では、雪解けが進んでハクチョウの活動が活発になっている。池多白鳥愛護会はあと1週間ほどで第1陣が旅立つとみている。
同気象台によると、4日も晴れて、さらに気温が上がる。最高気温は富山20度、高岡18度で4月下旬並みを予想している。