南佐久郡北相木村の北相木小学校の全校児童60人は3日、同校近くの相木川で伝統行事「家難祓(かなんばれ)」をした。厄災や悩み事などを書いた短冊をひな人形と一緒に流し、その身代わりになってもらう、厄よけの風習。子どもたちは「好き嫌い」「呼び捨て」などと、なくしたいことを書いた短冊を折り紙のひな人形に貼り、わらで作った「さんだわら」に載せて流した。
同校や地元住民によると、家難祓は戦前までは盛んだったが、戦後から徐々に縮小。同校では学校行事として、約40年前から続けている。
児童は教室で、「お菓子の食べ過ぎ」「朝寝坊」などと思い思いに短冊に記入。ひな人形に貼り付け、事前に地域の人と一緒に作ったさんだわらに載せた。流す時に着る風習になっている、はんてんを羽織って河原へ。手を合わせた後、優しく川に放った。