巨大なさいの神づくりに汗を流す地元業者ら=5日、長岡市山古志種苧原

巨大なさいの神づくりに汗を流す地元業者ら=5日、長岡市山古志種苧原

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10日、古志の火まつり 地元業者ら さいの神建設 長岡

新潟日報(2018年3月7日)

 長岡市山古志種苧原で10日に開かれる、全国最大級のさいの神のイベント「古志の火まつり」に向けて、準備が進んでいる。高さ25メートルにも及ぶ、さいの神は毎年、地元の建設業者がプロの技で組み立てる。市内の6大冬祭りの最後を飾るイベントだけに、地元業者にとっては腕の見せ所だ。中心の柱となるスギの巨木を慎重に測りながら、大がかりな作業に汗を流している。

 さいの神づくりには長さ約30メートルのスギのほか、秋に住民の手で刈り取ったカヤ10トンを使う。点火されて夜の闇に浮かび上がる火柱は地上50メートルまで伸び、肌を焼くような熱を伴って観客を魅了する。

 5日早朝、「火まつり」会場となる市自然休養地「四季の里古志」に建設業者ら約20人が集まり、作業を開始。積雪約4メートルの会場に、クレーンを使い、カヤや材木を運び込んだ。

 大きさが全国最大級のさいの神づくりは、年1回だけだ。巨木を雪の穴に差し込んで安定させる工法などは、代々受け継いできた。本年度の棟りょうを務める星野勇人(はやと)さん(44)=星野材木店(同市山古志竹沢)社長=は「ベテランを中心に慎重に作業する。山古志だけでなく被災地の復興祈願など、たくさんの人の願いがこもったさいの神。無事建設を成功させたい」。作業は8日まで行われる。

 10日は午前11時に始まり、さいの神の点火式は午後6時から。点火前には、元山古志村長で衆院議員だった長島忠美さんを追悼する花火「白菊」も16発打ち上げられる。問い合わせは市山古志支所産業建設課、0258(59)2343。

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