善光寺に続く中央通りでの撮影で、「七福神」になりきってポーズを取る吉沢さん(左から3人目)ら「善光寺界隈作業部会」のメンバー

善光寺に続く中央通りでの撮影で、「七福神」になりきってポーズを取る吉沢さん(左から3人目)ら「善光寺界隈作業部会」のメンバー

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善光寺界隈の食、七福神がご案内 それぞれに得意の7分野

信濃毎日新聞(2018年3月8日)

 長野市の中心市街地で、30〜40代の市民7人が七福神に扮(ふん)し、観光客に飲食店などをPRする「リアル七福神がすすめる門前旅」と銘打った活動が進んでいる。7人は飲食店や布団店の経営者、ライターなど本職はばらばらで、それぞれそばやパン、発酵食品など七つの得意分野を担当。食文化やその作り手との出会いを楽しんでもらう狙いで、インターネットで紹介を始めたほか、4月以降はパンフレットも作って活動を本格化させる。

 活動は、ながの観光コンベンションビューローなどでつくる「ながの『四季の彩り』キャンペーン実行委員会」の「善光寺界隈(かいわい)作業部会」が取り組んでいる。同委員会に協力を求められた観光や地域活性化に携わる人たちが、2017年4月から「善光寺の参拝客に街を長時間楽しんでもらう仕掛け」を考えてきた。

 部会長で、県内への外国人観光客誘致に取り組む有志グループ代表の会社員吉沢茜さん(39)=長野市松代町=によると、「旅の魅力は土地に住んでいる人と出会うことではないか」との発想から、市街地に多い食を扱う店とその経営者を紹介することにした。

 7分野は「そば」「甘味」「発酵食品」「お酒(造り酒屋など)」「居酒屋」に加え、身近なグルメの「ラーメン」「パン」にも着目。7人が、門前町各所に祭られている七福神になりきって紹介することにした。お酒とラーメン、パンに詳しい3人はこの企画のため部会員に迎えた。

 メンバーは昨年秋から店の取材を開始。既に会員制交流サイト「フェイスブック」上のページに、みそ製造・販売会社やラーメン店など4軒の記事を掲載。今月6日には特注の七福神の衣装を初めて着て、今後の記事に使う写真を撮り始めた。衣装をまとったメンバーが観光客に店を案内する催しも計画している。

 「弁財天」として発酵食品の店をPRする吉沢さんは「住んでいるからこそ、店を営む人の人柄も分かる。素直においしいと思うお店、昔から愛されているお店の魅力を伝えたい」と話している。

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