氷見市を主な舞台として撮影された映画「ばぁちゃんロード」の初めての上映会が10日、市いきいき元気館で開かれ、市民や関係者ら130人が、地元の美しい景観を背景に繰り広げられる家族の絆を描いた物語を鑑賞した。
結婚を控えた孫娘が、寝たきりの祖母とバージンロードを一緒に歩こうと奮闘するストーリー。文音(あやね)や草笛光子、三浦貴大(たかひろ)らが出演している。篠原哲雄監督がメガホンを取り、2017年8月下旬にロケを行った。
上映会は、撮影に協力した市民へのお披露目として開催。観客は、祖母が次第に生きる気力を取り戻し、孫娘が家族の大切さにあらためて気づく姿にじっと見入った。朝の漁港や富山湾を見下ろす朝日山公園などなじみの風景も次々に登場し、観客を楽しませた。
上映後に林正之市長が「まるごと氷見を撮ってもらった。劇場にまた足を運んで見てほしい」とあいさつ。篠原監督は「暑い中のロケだったが楽しかった。氷見から上映を始められてうれしい」と話した。寺下利宏氷見商工会議所会頭、松原勝久市観光協会長もあいさつした。「ばぁちゃんロード」は4月14日から全国で順次公開。県内では5月26日から3館で上映する。