下伊那郡天龍村平岡のJR飯田線伊那小沢駅脇で咲き始めたカンザクラにメジロが集まり、一帯に「チー、チー」と春らしい美しい鳴き声を響かせている。
メジロはスズメより一回り小さい。頭から背中にかけてが黄緑色で、名前の通り目の周りが白い。青空が広がり穏やかな陽気となった12日は、日差しを浴びてほころんだ淡いピンク色の花から花へと、せわしく飛び回り、細いくちばしで蜜を吸っていた。
カンザクラは同駅ホーム脇の斜面に5本ほど植わる。昨年9月の台風による倒木被害で木の数を減らしたが、ホーム沿いに伸びた枝は今年も花を咲かせている。村振興課によると、花は現在二、三分咲きで、見頃は今月下旬になりそう。