JR西日本は、14日に金沢開業4年目に入る北陸新幹線の利用促進を図るため、複数のキャンペーンを立て続けに展開し、通年で北陸への誘客を図る。2023年春の敦賀延伸を見据え、金沢以西の観光スポットに関する情報を充実させ、新たな需要を開拓する。雪に強い特徴を生かし、開業以来、利用者が増え続けている冬場のさらなる上積みも目指す。
JR西の児島邦昌執行役員金沢支社長が北國新聞社の取材に対し、方針を示した。通年キャンペーンは開業3年目と同じく、四季に応じて食や自然などテーマを変えて北陸の魅力を売り込む。
敦賀開業を控え、JR西は昨年6月に福井支店を開設しており、児島支社長は「金沢から敦賀までの間には加賀温泉郷や芦原温泉など魅力的な場所が幾つもある。もっと情報を発信していきたい」と語った。
JR西は04年度からJR東日本、JR東海、北陸三県とともに冬の誘客企画「ジャパニーズビューティー北陸」を展開している。児島支社長は「この企画は安定輸送が可能な新幹線だからこそ、効果が大きく表れてきた」と受け止めており、冬場の誘客キャンペーンにも引き続き力を入れていく考えを強調した。