特急「スーパーあずさ」の最後の運転を終えたE351系電車。松本駅に到着すると、ホームで待ち受けたり、乗車してきたりした大勢の鉄道ファンが、最後の勇姿をカメラに収めた=16日午後10時48分、松本市

特急「スーパーあずさ」の最後の運転を終えたE351系電車。松本駅に到着すると、ホームで待ち受けたり、乗車してきたりした大勢の鉄道ファンが、最後の勇姿をカメラに収めた=16日午後10時48分、松本市

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万感の終着駅 スーパーあずさE351系ラストラン

信濃毎日新聞(2018年3月17日)

 松本と新宿などを結ぶJR中央東線の特急「スーパーあずさ」用の車両「E351系」が16日、定期運行を終えた。1993年の登場以降、中南信地方から都内に行く交通手段として長年活躍。多くの鉄道ファンがJR松本駅(松本市)に駆け付け、車両との別れを惜しみ、「ラストラン」を見届けた。

 上りのラストランとなる午後6時35分松本発の最終便はグリーン車と指定席が完売。列車が動き始めると、大勢のファンがホームから「ありがとう」「格好良かった」と声を掛け、車両が見えなくなるまでカメラやスマートフォンのシャッターを切った。

 松本市の公務員茅野政憲さん(38)は最初に乗った特急はE351系だといい、「速くて格好良い車両だった。多くの思い出があり、これで見納めは寂しい」と話した。

 JR東日本松本運輸区の社員も有志で作った横断幕を掲げて見送り。運転士の山本陽一さん(29)=松本市=は「入社以来お世話になった車両で、愛くるしい見た目も大好きだった。今はとにかくお疲れさまという思いでいっぱい」と話していた。

 午後8時新宿発下りの最終便もグリーン車、指定席ともに完売だった。

 17日のダイヤ改正で、スーパーあずさの車両は全てが新型の「E353系」に切り替わる。JR東日本長野支社(長野市)によると、E351系車両は他線に転用されることなく順次廃車になる。

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