花と緑ののいち椿まつり2018(北國新聞社後援)は17日、野々市市文化会館フォルテや市中央公園を会場に2日間の日程で開幕し、ツバキの切り花や生け花、芸術作品が飾られた。今回は市中央公園内にもてなしコーナーが設けられ、両会場やJR野々市駅を結ぶシャトルバスが初めて運行した。家族連れらは周遊しながら市花木をめで、まちが活気づいた。
市第1次総合計画で市がまちづくりの理念として掲げる「人の和で椿十徳生きるまち」をテーマに開催された。フォルテには、公徳や清浄など十の美徳を示したモニュメントが設置され、来場者の目を引いた。茶席や特産物市、花の寄せ植え教室なども催された。市と災害時相互応援協定を結ぶ京都府城陽市の観光協会が初参加し、梅の関連商品など特産物を並べた。
市中央公園内に昨春開館した「ののいち椿館」を巡るガイドツアーが初めて実施され、シャトルバスで訪れた参加者は日本ツバキ協会野々市支部員の解説を聞き、館内で咲き誇る約250品種約500鉢を堪能した。園内のもてなしコーナーではツバキの葉を使った椿茶が振る舞われ、ヤーコン入りぜんざいが人気を集めた。ツバキのジャム入りアイスが披露されたほか、移動販売車も出店した。
フォルテで行われた開会式で、粟貴章市長は昨年、椿まつりと同時開催した全国椿サミット野々市大会に触れ「椿サミット翌年の今回は、椿まつりの新たなスタートと言える。イベントを通じて市民が活躍し、元気で明るい野々市を発信してほしい」と述べた。内村栄一実行委員長もあいさつし、早川彰一市議会議長、吉田修、徳野光春の両県議らが祝辞を贈った。
最終日の18日は、フォルテでステージ発表が行われる。フォルテ付近の「学びの杜(もり)ののいちカレード」では、小松市で2015年に開催された全国植樹祭で天皇、皇后両陛下がお手播(ま)きされた種から育った苗木の記念植樹を行う。