さまざまなパーツを組み合わせて容器を作る体験コーナーを説明する佐藤さん(手前右)=富山県美術館

さまざまなパーツを組み合わせて容器を作る体験コーナーを説明する佐藤さん(手前右)=富山県美術館

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見て触れて!「デザインあ」展、 21日から富山県美術館

北日本新聞(2018年3月21日)

 富山県美術館(富山市木場町)の開館記念展第3弾「デザインあ展 in TOYAMA」の開会式と内覧会が20日、同館で行われた。NHK・Eテレの子ども向け番組のコンセプトを基にした体験型の展覧会で、幅広い世代にデザインに触れる面白さを伝える。21日に開幕し、5月20日まで。

 2013年に東京で開かれ、22万人を動員した前回展から内容を刷新。今回は富山展を皮切りに全国を巡回する。

 会場を「観察」「体感」「概念」の三つの「へや」に分け、総合ディレクターで同館の屋上庭園を手掛けたグラフィックデザイナー、佐藤卓さんやミュージシャンの小山田圭吾さんらクリエーター17組の作品を40カ所に展示した。

 「観察のへや」では、目玉焼きやスクランブルエッグなどの卵料理ができる過程を食品サンプルを並べて表現した「たまごの変身」や、パーツを組み合わせて容器を作る「器のモンタージュ」などを楽しむことができる。「体感のへや」では、音楽に合わせて、果物を分解するコマ撮り映像を四方の壁に映し出す。内覧会の案内役を務めた佐藤さんは「身の回りのものを観察し、考えることがより良い状況を生み出す。日々の暮らしに応用できるデザイン思考を育んでもらいたい」と語った。

 開会式では、石井隆一知事と松井治伸NHK富山放送局長、佐藤さんがあいさつした。映像ディレクターの中村勇吾さん、掛川治男NHKエデュケーショナル社長、福田忠司NHKプラネット中部支社長、雪山行二館長、板倉北日本新聞社長が加わりテープカットした。

 21日はワークショップ「"もん"であそぼう!」と佐藤さんらによるトークイベントがあるが、いずれも定員に達している。

 同展は富山県美術館とNHK富山放送局、NHKエデュケーショナル、NHKプラネット中部、北日本新聞社主催。

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