新しく設けられた「体験ミュージアム」で骨のパズルで遊ぶ来館者ら

新しく設けられた「体験ミュージアム」で骨のパズルで遊ぶ来館者ら

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野尻湖ナウマンゾウ博物館がリニューアルオープン

信濃毎日新聞(2018年3月21日)

 2017年9月から改修工事のため休館していた信濃町の野尻湖ナウマンゾウ博物館は20日、リニューアルオープンした。手で触って楽しめる展示や、カフェスペースなどを設け、住民らも気軽に利用できる交流の拠点とすることを目指す。初日から早速、多くの親子連れでにぎわった。
 館内に新しく設けた「体験ミュージアム」には、町内の野尻湖での発掘調査で化石が見つかっているナウマンゾウの骨格のパズル、実物大のヘラジカやニホンジカなどの頭部と角の模型を組み合わせる「シカつの合わせ」などのコーナーを作った。氷河時代の野尻湖を描いたパネルの前でシカ革の衣装を着て写真撮影ができるスペースも設けた。
 砂の中から骨を発掘する体験ができる展示も。地元の信濃小中学校1年、青柳和花(のどか)さん(7)は「掘って骨を見つけるのが楽しい」と話した。
 住民が気軽に休憩し、観光客とも交流ができるよう、以前は収蔵庫だった1階部分をカフェスペースとショップに変えた。入館料を支払わなくても使える。カフェスペースにある幅6メートル、高さ2メートルあまりの壁には、長野市を中心に活動するアーティスト守田真子さん(33)が野尻湖周辺の地図を描いた。
 総事業費は約8060万円。3260万円を国の地方創生拠点整備交付金で賄った。
 町によると、来館者はピーク時に8万人を超えたが減少し、16年には3万人に満たなかった。このため、地元の地区役員や住民、博物館関係者らで構想策定委員会をつくり、博物館の方向性を再検討。どうしたら人に来てもらえるか考えてきた。この日の式典で横川正知町長は「地域の人とともに博物館の魅力向上を図り、来館者の増加を促して地域の活性化を期待したい」と話していた。

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