水野さん(左)のおもてなしを受けながら、卵かけご飯を味わう客たち=21日、越前町熊谷の「くまカフェ」

水野さん(左)のおもてなしを受けながら、卵かけご飯を味わう客たち=21日、越前町熊谷の「くまカフェ」

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越前町熊谷「くまカフェ」本格営業始まる

福井新聞(2018年3月22日)

 越前町熊谷にある交流施設「くまカフェ」の本格営業が21日始まった。不定期だったカフェとしての営業日を平日に広げ、住民たちが地元食材を使った卵かけご飯などを提供。自然豊かな里山でくつろげる憩いの場としてにぎわい創出を図っていく。

 熊谷には京都外国語大(京都市)の学生が月1回ペースで訪れてフィールドワークなどを展開している。カフェは交流の中核施設として2年前に、周辺の古屋、増谷の集落を含めた住民でつくる自治協議会が築130年の古民家を改修してオープンさせた。

 イベント開催のほか、カフェも不定期で営業してきたが、飲食の提供を本格化させることで交流を広げ活性化につなげていく狙いで、「くまカフェ運営委員会」の住民6人が運営を担う。

 初日はオープン直後から大勢の人が訪れた。同大の学生らも手伝いに来ており、にぎやかなムードに包まれた。古屋の養鶏農家が生産している卵と地元産コシヒカリを使った卵かけご飯が人気で、チラシを見て訪れたという清水佳名代さん(55)=同町舟場=は「卵の自然な味がして、家で食べる卵かけご飯とは違う」と舌鼓を打っていた。

 カフェは趣味の教室や地元各種団体の会合にも活用していく予定で、24日午後1時からは人形劇も披露される。運営委員長の水野方勇(まさゆう)さん(68)=同町熊谷=は「過疎に負けないよう、集落を盛り上げていきたい」と張り切っていた。

 営業時間は原則午前10時~午後4時。施設のレンタルは土日も可能。問い合わせは水野さん=電話0778(32)2412。

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