富山市まちなか観光案内所が21日、富山城址公園に開所した。外国人観光客をターゲットに甲冑(かっちゅう)の着付けや乗馬の体験メニューを用意した。記念式典が公園であり、テープカットや武者行列でオープンを祝った。
北陸新幹線の開業後、観光客の姿は富山城址公園でも多く見られるようになった。こうした中、観光情報の発信を一層強め、体験を通して長く滞在してもらおうと、城址大通りに面した千歳御門のそばに、富山市が案内所や馬小屋を整備した。
記念式典では、森雅志市長が「多くの方々に利用いただき、新しい形の体験型の観光が広がってほしい」とあいさつ。村上和久市議会議長、高木繁雄市観光協会長ら4人と共に、陣羽織を身に着けてテープカットした。
武者行列が公園内を練り歩き、富山市在住でモルドバ出身のドリン・グツさん(35)が家族4人で参加。「侍のスタイルが好き。とても楽しかった」と笑顔を見せた。
営業は午前9時~午後6時半で、市観光協会職員が案内する。簡易甲冑として陣羽織を大小10着用意し、毎日受け付ける。5セットある本格甲冑の体験は土日祝日のみで予約が必要。年間25日ほど乗馬や餌やりも体験できる。