佐久市子ども未来館は、プラネタリウムの設備を一新し、21日、上映を再開した。新型投影装置を導入し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士で同館名誉館長、油井亀美也さん(48)=南佐久郡川上村出身=が登場するオリジナル番組を放映。親子連れなど約130人が訪れ、楽しんだ。
同館によると、導入した新型投影装置「オルフェウス」は高画質の4K映像で、約800万個の星が輝く夜空を再現できる。施設内の段差を減らし、親子が一緒に座れる「家族席」や、車いす使用者のための広いスペースを新たに整えた。昨年9月から工事を進め、総事業費は約2億4千万円。
佐久市から見える夜空や、おおぐま座など春に見える星座が映し出された。市が制作した番組「油井宇宙飛行士がみた地球(ほし)〜宇宙からのメッセージ」も上映。油井さんが宇宙飛行士になるまでの過程や、国際宇宙ステーション(ISS)で日本の無人補給機「こうのとり」をキャッチするミッションに成功したエピソードなどが紹介された。