善光寺平を望む窓際にテーブル席を設けた姨捨観光会館の食堂。4月1日にリニューアルオープンする

善光寺平を望む窓際にテーブル席を設けた姨捨観光会館の食堂。4月1日にリニューアルオープンする

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姨捨の名月、座席から 千曲の観光会館新装オープンへ

信濃毎日新聞(2018年3月30日)

 千曲市八幡の市姨捨観光会館が4月1日、リニューアルオープンする。食堂機能を充実させて手打ちそばを提供。江戸時代の俳人松尾芭蕉ら多くの文人墨客が訪れた姨捨が「名月の里」として知られていることにちなみ、月や善光寺平の夜景を楽しめるようにテーブル席を配置し、夜間の営業も始める。景観を生かした催しも行う計画で、市内の観光スポットの魅力をさらにアピールしていく考えだ。

 同観光会館の指定管理者として、同市稲荷山でまちづくりなどに取り組む一般社団法人「稲荷山町くらしと心を育む会」が4月から運営する。施設の名称も「姨捨観光会館月読茶寮(つくよみさりょう)」に変える。

 建物の入り口から右側は食堂にする。外の景色を見やすいよう、窓際などにテーブル席を設けた。長野市でそば店を営んでいた男性がそばを打ち、ざるそば(700円)や天ぷらそばを提供。そば以外のメニューも順次用意する。

 「さらしなおばすて文学館」だった建物左側は、当面は休憩スペースとして開放する。館内や駐車場で、景観を生かした催しを企画していくという。営業時間は午前11時〜午後2時半と、午後6〜8時。4月末〜9月末ごろは原則無休で、その他の時期は月曜定休の予定だ。

 育む会の専務理事で、観光会館の運営を中心になって担う宮坂勝彦さん(70)は「地元の人と協力しながら、観光客がくつろぎ、姨捨の美しさを堪能できる場所にしていきたい」と話している。

 3月31日にはプレオープンの催しを午後6時半から開催。能の大鼓奏者大倉正之助さんを招く。食事付き3千円で、定員50人(予約制)。4月20日までは、本格オープンに向けた準備期間のため、予約制で営業する。予約や問い合わせは宮坂さん(電話090・4715・3981)へ。

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