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チンドン楽しく元気に 立山の障害者ら素人の部初出場へ

北日本新聞(2018年4月5日)

 立山町栃津の富山型デイサービス施設「いい茶家(ちゃ)」を利用する精神障害者や、障害のあるスタッフらでつくるチンドングループ「立山WA(わ)いいちゃ一座」が、7日に県民会館で開かれる全日本チンドンコンクールの素人チンドンコンクールに初めて出場する。メンバーは元気なステージを披露しようと練習に励んでいる。

 「立山WAいいちゃ一座」は2010年に結成し、立山町内のボランティア関係の行事や敬老会のイベントなどに出演してきた。「心の病になったって人を元気にすることはできるはず」と口上で呼び掛け、にぎやかなステージで楽しませている。喜んでもらうことはメンバーの自信につながっている。

 現在のメンバーは5人で、一座の座長を務める清水崇宏さん(44)と妻で施設長の利恵さん(44)、施設の利用者、スタッフで構成する。コンクールへの出場を目指し、ことし1月からは土曜と日曜を除き毎日30分、動きを確認したり、太鼓やキーボードの演奏を練習したりしている。

 昨年も出場を目指したが、練習不足で断念した。メンバーは障害のため体調を崩すこともあり、まずは全員がそろって舞台に立つことが目標。崇宏さんは「自分たちが楽しみ、見てくれる人も笑って元気になってほしい」と話す。

 一座は、音楽に興味のある障害者らを対象にメンバーを募集している。問い合わせはいい茶家、電話076(461)0022。

■コンクール6日開幕
 全日本チンドンコンクールは6日、富山市の富山城址公園で始まる。8日まで、県民会館を主会場に全国のチンドンマンが集い、富山の春を華やかに彩る。

 前夜祭となる6日の幽玄ちんどん夜桜流しでは、チンドンマンが松川周辺や桜木町を練り歩く。7日にあるコンクール予選には、東北から九州まで全国からプロ32組96人が集う。県内からは「作芸人磨心(さうんどましん)」と「練磨(れんま)」の2組が出場。予選を勝ち抜いた8組は、8日の本選で日本一を争う。

 7日には素人コンクールもあり、県内の5組を含む20組が参加。「AMAZING TOYAMA」をテーマに富山の魅力をアピールする。

 定番の「まちなかステージ」は7、8の両日あり、富山駅南口駅前広場とユウタウン総曲輪のウエストプラザ、中央通りの「ほくぎんひろば」、富山城址公園、グランドプラザの5カ所で行われる。8日には、平和通りからグランドプラザにかけて大パレードがあり、コンクールを締めくくる。富山商工会議所と富山市主催、県や北日本新聞社など後援。

■チンドンコンクール主な日程■
6日
▽幽玄ちんどん夜桜流し(富山城址公園、桜木町。雨天時はグランドプラザ周辺=午後6時半~)
7日
▽オープニングセレモニー・開幕パレード(グランドプラザ=午前10時半~同11時)
▽総曲輪・中央通り練り歩き(午前11時~同11時半)
▽素人チンドンコンクール(県民会館=午前11時~午後1時10分)
▽全日本チンドンコンクール予選(県民会館=午後1時半~同5時)
▽チンドンまちなかステージ(JR富山駅南口駅前広場など5カ所=午前11時15分~午後5時)
▽チンドン特別ステージ東京編(グランドプラザ=午後6時~同7時)
8日
▽松川べり練り歩き(雨天時は中止。午前10時~同10時半)
▽全日本チンドンコンクール本選(県民会館=午前10時15分~午後1時)
▽チンドンまちなかステージ(JR富山駅南口駅前広場など5カ所=午前10時~同11時40分)
▽チンドン大パレード(平和通りからグランドプラザ。雨天時は中央通りからグランドプラザ。午後2時半~同4時)

■フォトコン作品募集
 全日本チンドンコンクールを盛り上げようと、同実行委員会は、6~8日の期間中に撮影した作品のフォトコンテストを開く。

 「ユニークな魅力を伝える」をテーマに、1人5点まで応募できる。四つ切りまたはワイド四つ切りの写真(組み写真、合成写真、コラージュを除く)で、未発表作に限る。

 必要事項を記入した応募票を作品の裏面に貼り、富山商工会議所産業振興部(郵便番号930-0083、富山市総曲輪2の1の3)に郵送する。応募票はコンクールのホームページからダウンロードできる。5月15日締め切り。

 誰でも参加でき、最優秀賞(1点)には賞金3万円が贈られる。問い合わせは同産業振興部、電話076(423)1170。

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