しなの鉄道(上田市)は7日、観光列車「ろくもん」を特別運行し、上田―高田(新潟県上越市)間を往復した。「えちごトキめき鉄道」(上越市)のリゾート列車「雪月花(せつげっか)」との相互乗り入れ企画で、桜の時季に合わせて初めて実施。上田発の列車には約70人が乗車し、テーブル席で食事を味わいながら、片道約2時間50分の旅を楽しんだ。
相互乗り入れは、観光誘客や、上田市と上越市の交流が狙い。出発式では、しなの鉄道の玉木淳社長や上田市の母袋創一市長らがテープカットをした。玉木社長は「相互乗り入れは今後も、秋の紅葉など、シーズンに合わせて企画していきたい」と話した。
この日の列車には、洋食コースの特別メニュー付き「NAGANOワイン」プラン(税込み2万1800円、定員48人)、特製弁当や乗車証明書などが付いた「オリジナルグッズ」プラン(税込み1万2800円、定員24人)の2プランがあり、ほぼ満席だった。
高田駅では、村山秀幸・上越市長や、昔の防寒具「角巻(かくまき)」を羽織った市民ら50人以上が出迎えた。夫婦で参加した長野市若里の会社員土屋真弓さん(51)は「料理に合わせた長野産のワインがおいしかった。(上越市の)高田公園でもワインを楽しみたい」と話し、高田駅を後にした。
えちごトキめき鉄道の「雪月花」は13日に運行する。