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奥村土牛「醍醐」の下図公開 佐久穂の美術館で収蔵品展

信濃毎日新聞(2018年4月14日)

 佐久穂町穂積の奥村土牛記念美術館は7月8日まで、日本画家奥村土牛(1889〜1990年)の晩年のスケッチや素描などを紹介する収蔵品展を開いている=写真。春から夏にかけての草花などを描いた約50点が並ぶほか、京都市・醍醐寺の桜を描いた代表作の一つ「醍醐」の下図を特別公開している。

 展示は土牛が80〜90代ごろの作品が中心。「醍醐」は1972(昭和47)年の日本画で、都内の奥村家所有の下図を借りた。縦約1・4メートル、横1・2メートル。豊臣秀吉が花見をしたと伝わる樹齢約1500年のシダレザクラで、土牛が描いたことから「土牛の桜」とも呼ばれる。半透明の和紙を重ねながら幹や枝を繰り返し描き加え、構図を考えた跡が見られる。

 作品展を企画した同町生涯学習課の菊池一郎さん(57)は「土牛の名作の裏側を垣間見ることができる展示となっている」と来場を呼び掛けた。

 午前9時半〜午後5時。月曜休館(4月30日開館、5月1日休館)。高校生以上500円、小中学生300円。問い合わせは同館(電話0267・88・3881)へ。

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