ゴールまで残り10キロ付近、ランナーと一緒に走る高橋尚子さん=15日、長野市松代町岩野

ゴールまで残り10キロ付近、ランナーと一緒に走る高橋尚子さん=15日、長野市松代町岩野

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高橋尚子さん、最後の1人まで 長野マラソン5年連続参加

信濃毎日新聞(2018年4月16日)

 長野市で15日開かれた第20回記念長野マラソンに、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん(45)が5年連続、8回目のスペシャルゲストとして参加した。長野マラソンを「長野オリンピックのレガシー(遺産)の一つ」と語り、今年も多くの市民ランナーを励まして大会を盛り上げた。

 スタート前の長野運動公園で、高橋さんは「長野五輪を記念して始まった大会。中には(2020年の)東京五輪を目指す選手もいると思う。過去と未来に思いをはせながらゴールを目指して」と呼び掛けた。号砲が鳴ると、「行ってらっしゃい。楽しんで」と手を振って出場者を送り出し、最後尾に付いて一緒に走りだした。

 雨の中、途中の数カ所でコースに加わり、ハイタッチをしながらランナーと交流。ゴールの長野オリンピックスタジアムの手前ではランナーに「お帰り」と声を掛け、手をつないでゴールを繰り返した高橋さん。最後の1人が走り終えるまで5時間余にわたって励まし続けた。

 沿道には、今年も多くの市民らが応援に駆け付けた。高橋さんはレース後、「皆さんの温かい思いが、この大会を支えていると改めて感じた」と話し、「いつまでも市民ランナーの憧れの大会であってほしい」と願った。

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