高さ約17メートルの雪の壁の間を歩く観光客=室堂周辺

高さ約17メートルの雪の壁の間を歩く観光客=室堂周辺

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「雪の大谷ウオーク」満喫 雪壁の高さ17メートル

北日本新聞(2018年4月17日)

 立山黒部アルペンルートの室堂ターミナル近くにある雪壁の間を散策する「雪の大谷ウオーク」が16日、今シーズン初めて行われ、国内外から訪れた大勢の観光客が壮大な景色を満喫した。

 全線開通した15日は強風と視界不良のため、美女平(977メートル)-室堂(2450メートル)間を走る高原バスが終日運休し、ウオークも中止となっていた。16日の室堂ターミナル周辺は朝から青空が広がり、高さ17メートルの迫力あふれる雪壁が観光客を出迎えた。

 立山黒部貫光は2010年以来となる100万人の入り込みを目指す。16日の入り込みは7200人(速報値)だった。ウオークは6月22日まで。


■晴天、観光客どっと
 立山黒部アルペンルートの全線開通から1日遅れでオープンした「雪の大谷ウオーク」は16日、強風と視界不良に見舞われた前日と打って変わって晴天に恵まれ、銀世界の散策を待ちわびた観光客の笑顔であふれた。

 午前9時半の開始を予定していたウオークは路面の凍結の影響で、30分ほど遅れて始まった。アルペンルートを初めて訪れた京都市伏見区の会社員の石塚つばささん(25)は「ずっと楽しみにしていて、今日は仕事を休んで来た。早く歩きたい」と待ち切れない様子。

 雪壁の高さが17メートルに達する「最高地点」は、壁の前で写真を撮り合う観光客でごった返した。愛知県岡崎市の会社員、高橋泰さん(60)は「どうやってつくったのか不思議なくらい素晴らしい景色」と満足そう。外国人からも雪壁に驚きの声が上がった。オーストラリアから家族4人で訪れたアドリナ・バルデスさん(47)は「とても美しい。魔法の世界のよう」と息をのんだ。

 大阪府寝屋川市の溝口健司さん(68)は、悪天候で中止となった15日は立山駅で引き返し、16日にようやく雪壁を目の当たりにした。「今日もどうなるか朝まで不安だったが、天気が良くてほっとした。ゆっくり楽しんで帰りたい」と笑顔で話した。



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