富山湾の春の味覚、ホタルイカの定置網漁が最盛期を迎えている。18日未明、滑川市沖の海中から神秘的な光が浮かび上がった。
同日午前3時20分ごろ、沖合約2キロの定置網で漁船2隻が作業を始めた。「ほたるいか海上観光」の乗船客が見つめる中、漁師が網を引くと、暗闇に青白い光が揺らめいた。この日の滑川漁港の水揚げは約5トンで、漁港にはホタルイカが入ったかごがずらりと並んだ。
同漁港の3月の水揚げは過去10年で最少の25・9トンだったが、今月に入って水揚げは回復しており、5トンを超える日が多い。滑川春網定置漁業組合の水橋一仁監事は「例年に比べると、まだ少ないが、これからに期待したい」と話した。漁は6月まで続く。