回向柱を立てる実行委のメンバー

回向柱を立てる実行委のメンバー

長野県 志賀高原・飯山・北信濃 祭り・催し

7年目に1度「御開帳」 29・30日に木島平・天然寺

信濃毎日新聞(2018年4月21日)

 木島平村上木島の天然寺で29、30日、7年目に1度の北信濃の伝統行事「北向厄除観音御開帳(きたむきやくよけかんのんごかいちょう)」が開かれる。同寺の観音堂の宝殿には秘仏、千手観世音菩薩(ぼさつ)があり、この宝殿の扉を開く行事。壇家(だんか)や村民有志などでつくる実行委員会の役員ら約20人は20日、長さ約4・5メートルの回向柱(えこうばしら)を観音堂前に立てた。

 秘仏は、上田市別所温泉の常楽寺北向観音の分身で、厄よけの御利益で知られる。御開帳では、無病息災や交通安全、家内安全、心願成就などを願う大勢の参拝者が訪れる。29日は護摩供養や車両安全祈願を予定。30日は村内外の2〜10歳の子どもたちによる稚児行列があり、華やかな衣装を着て練り歩く。福を招いて穏やかな生活を願う法要も行う。

 天然寺住職の斉藤定善さん(69)は「伝統行事を守り伝え、地域の安心安全や発展を願いたい」と話している。問い合わせは同寺(電話0269・82・2145)へ。

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