春の恒例だったクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ（ＬＦＪ）新潟」を休止した新潟市が、ことしは「春の新潟・音楽ウィーク」を２８日から、官民連携して行う。地元音楽家らが、市民芸術文化会館（りゅーとぴあ）などを会場に、多彩なステージを披露する。

　市は昨年、「市の独自色が出しにくい」といった理由や財政難などからＬＦＪを本年度は開催せず、休止することを決めた。市民らからは惜しむ声が上がっていた。

　今回の音楽ウィークでは、ゴールデンウイークに引き続き市民が気軽に音楽に触れる機会を持ってもらおうと、既存のイベントや企画とも連携し、一体的な盛り上がりの醸成を狙う。

　期間は２８、２９、３０日と５月５日の４日間。２８、２９日はりゅーとぴあで、新潟中央高校コーラス部や市ジュニア音楽教室などのロビーコンサートを無料で開催。ワークショップや人形劇などもある。

　また市音楽文化会館では２９日、「スペシャル市民オーケストラ」が、ＬＦＪで好評だった「０歳からのコンサート」などを行う。

　来年度以降については、市文化政策課は「ラ・フォル・ジュルネに代わるイベントがどうあるべきか、今後考えていきたい」としている。問い合わせは、市役所コールセンター、０２５（２４３）４８９４。