諏訪市の諏訪湖畔にある諏訪湖観光汽船の売店が、イナゴの甘露煮を具にした「バッタおやき」=写真=を売り出した。10年ほど前にイナゴをソフトクリームにトッピングして発売した「バッタソフト」の姉妹商品。おやきとイナゴの取り合わせには担当者も半信半疑の様子だが、「信州の昆虫食文化を発信したい」と意気込みは十分だ。
昨年秋から売店でおやきを扱うようになり、「イナゴを具にしたら面白い」と考えて塩尻市の製造元に依頼した。二つに割ると、具にはイナゴの形がはっきり。もっちりした皮と、パリッとしたイナゴの食感を同時に楽しめる。1個350円(税込み)。
20日に発売し、週末の21、22日はともに10個ほど売れたという。担当の上原義人さん(46)は「おやきに合うかどうかと言われれば合わないかもしれないが...。インパクトはあると思う」と話している。